私の住む街の今朝の気温はマイナス11度。すっかり寒くなりました。
遊歩道の広葉樹は、葉っぱ1枚残っていません。
そのような樹木を見ていると、シドニー五輪 金メダリストの高橋尚子さんが、高校時代の恩師から贈られた言葉を、
ふと思い出しました。
「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」
ほとんどの方がご存じだと思いますが、ものごとがうまくいかないことが続くときに、私には心を支えてくれる大切な言葉の1つとなっています。
この言葉のように、「辛くても、いまは、じっと辛抱して頑張るんだ」と説いている章句が『論語』にあります。
位なきことを患えず、立つ所以を患う。
己を知ることなきを患えず、知らるべきことを為すことを求む。 (里仁14)
《訳》自分にそれなりの地位がないということを気にかけず、
望んでいる地位を得るくらいの実力がないことを考えることだ。
人が自分を認めてくれないことを気にかけず、
周囲が認めてくれるだけのことをしようと努めることだ。
この章句は、
「自分にそれだけの実力や人望があるのかどうかを、謙虚に振り返りなさい。
きっと、どこかに足りたいところがあるはずだから、それを磨き高めなさい。
やがて、その地位を得たときに、蓄えていたものを十分に発揮して、大いに評価してもらいなさい。
それまで、じっと努力しなさい。もう少し、がんばってみなさい。」
と言っているように感じ、私の心をいつも奮い立たせてくれています。