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新しい景色

2023年がスタートして3週間ほどですが、すでに初めての経験、私にとっての「新しい景色」が2つありました。

 

そもそも、教員を昨年3月に定年退職し、4月からコーチングを柱に起業しましたこと自体が「新しい景色」でした。商工会議所や中小企業同友会などを通して、さまざまな職種の方々とご縁をいただきました。お蔭さまで、いくつかの企業様や学校などに研修会や「1on1」セッションをさせていただき、コーチングという仕事で「新しい景色」を見てきた2022年でした。

 

今年も、研修会やセッションをさせていただいていますが、「新しい景色」といえるものが2つあります。

 

1つは、「ZOOM」での研修です。昨年ご縁をいただいた大阪の専門学校の先生方と、このたび、パソコンの画面越しで研修を行いました。これまで200回以上も経験してきましたが、研修を自室で行うという初めての研修で、これまでにない景色でした。

 

もう1つは、教え子との『論語』の勉強会です。

昨年、教え子からメールがあり、ZOOMで30年ぶりに話をしました。「徒然日記」10月31日の山口くんです。

拙書『論語読みの論語知らず』を読んでくれていて、「先生、今度、『論語』を教えてください」と言われました。〝ほとんど社交辞令だろう〟と思いながら、「いいよ」と返事をしました。

数日後、「今年は日程的に厳しいので、来年、『論語』を勉強する時間をつくってくれますか?」とメールが届きました。

 

それで、先日、山口くんとZOOMを使って『論語』の勉強会をしました。

山口くんの学ぶ姿勢がとても素晴らしかったので、その様子については、後日お伝えしたいと思っています。

ただ今回は、山口くんの学ぶ本気度が伝わる写真だけでもお見せしたいと思います。

 

実は、その勉強会から2日ほど経ったころ、山口くんからメールが届き、写真が添付されていました。その写真は、山口くんが『論語』を通して、これからの生き方にどのように活かしていくかを考えた、それをまとめたノートでした。

私は、このようにしっかりと自分事として落とし込んでいることに、とても驚きました。それとともに、私の説明が山口くんにとって大いに役立ったということを、すごく嬉しく思いました。

この写真を、私のホームページなどで紹介したいということを、山口くんから了解をとるために連絡しました。すると、〝恥ずかしい部分もあるので〟ということで、そこを隠した写真を改めて送ってくれました。それが、上記の写真です。

あの時間は、私にとって、これまでにない「新しい景色」でもありました。

 

昨年は、コーチングで、関わる人たちのお力になりたいという思いでいっぱいでした。

今年は、さらに『論語』も活かして、《明るい家庭・伸びゆく組織・元気な地域》に貢献しようという思いを、山口くんとの勉強会を通して考えました。

 

私の「新しい景色」はまだまだ続いていきそうな、明るい年のはじまりでした。