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『論語』の講座を開催します!

このたび、帯広にある、雑貨やコーヒーショップを併設している書店「岡書」さんで、人生初の『論語』講座を開催することになりました。 

 

先日、店長さんと副店長さんに、『論語』についてお話ししたところ、とても興味をもってくださり、素敵なスペースをご提供いただけることになりました。

 

『論語』は、もう何十年も前から中学校の国語の教科書に載っています。ですから、ほとんどの方は授業で学んでいるはずですが、その意味をあまり理解できないまま、ただただ暗記させられたという人もいるのではないでしょうか。だから、大人になったいまは、「まったく興味がない」「あのときは覚えたけど、いまは忘れた」などという人もいると思います。

 

社会の変化が激しくなり、価値観の多様化が進み、自分自身の存在に不安を抱く人が増えているようです。 だからこそ、生き方について、ぶれない哲学や信念をもつことが必要なのだと思います。そこで、『論語』から、人間としてのあり方や生き方を学ぶことに価値があると考えています。

 

戦国時代から全国統一を成し遂げた徳川家康、幕末に多くの人々を魅了してやまなかった西郷隆盛、近代資本主義社会の礎を築いた渋沢栄一などは、『論語』を通して自らを磨き高めていました。いまでは、多くの経営者の方々が、「経営の指針」「人生の指針」として『論語』が読んでいるようです。『論語』は、いつの時代も「人間としての生き方」の教科書となっています。

 

このたび、「『論語』を通して、一人でも多くの人が、人生における信念をお互いに磨いていけたら、どんなに素晴らしいことだろう!」と思い立ち、講座を開催してみようと考えました。元教員が『論語』を扱うのは無謀で僭越だと思われるかもしれませんが、いろいろな方と、お互いの思いや経験などを交えながら読み解いていく場にしていけたらと考えています。「知識」を増やすために平面的に『論語』を読むのではなく、「生きる」ことに役立てるために立体的に『論語』を読んでいく、そんな講座にしたいと思っています。