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校長室通信で取り上げていた大谷選手

第5回WBCは、日本の優勝で全国が大いに盛り上がりました。決勝戦から1週間ほどになりますが、テレビでは「戦いの裏側」や「選手たちのエピソード」などを連日取り上げています。どの選手にも隠されたドラマがあり、優勝の感動をさらに大きくしてくれています。

 

特に、MVPをとった大谷翔平選手の数々の裏話に感銘し、人間性に感心してしまいます。

 

実は、校長時代に、生徒用通信「凡事徹底」で、そんな大谷選手のことを2度にわたって取り上げています。

 

1回目は、大谷選手が高校時代に作っていた「マンダラート」のことです。生徒たちは、それぞれに目標をもっていますが、それに向かって、どのような行動をしたらいいのかが曖昧になっていることが多いのです。それで、目標とリンクした、意味のある行動を積み重ねていくと、それが実現していくことを、大谷選手から学んで、実践してほしいと思ったからです。

 

もう1回は、大谷選手がゴミを拾う写真を使いました。それが、掲載している校長室通信です。次のようなことを書きました。

 

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  大谷選手は、高校生のときから「夢を叶えるためには運を高めることが重要」で、そのためにはゴミ拾いや部屋の掃除が 

  大切だと考えていたそうです。

  グランドではゴミを拾う。他にも、ラインやチームのロゴを踏まないように歩く。打席に入るときは審判や相手のキャッ  

  チャーに会釈をする。プレーでぶつかった相手に「大丈夫ですか?」と気遣う。これらのことも、さらに運を高めること 

  につながっているのかもしれません。

 

  このようなエピソードを知って、皆さんは、どのようなことを思いましたか?

  これを、教室に置き換えてみましょう。ゴミが落ちていたとき、自分が拾わなくても、誰かが拾ってくれるかもしれませ  

  ん。でも、運を拾うことになるんだと思えば、絶対に拾いたくなるのではないでしょうか。教室をきれいにすることが、   

  自分の運をよくすることにつながっていくと思ったら、進んで掃除をしたくなりませんか? 運が高まっていくと思え  

  ば、いいことは、誰かが見ていようがいまいが、行動しようと思いませんか?(略)

 

  「ゴミを拾う」「掃除をする」など、いいことは「運を高めることになる」という話でしたが、皆さん、わかりました

  か? 「うん!」(^^) 

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人を育てるために、「本物や一流に触れる」ということも重要です。生徒たちには、世界で活躍している大谷選手の言動や考え方から学んで、素敵な人になってほしいと思い、校長室通信で取り上げました。