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多逢聖因(たほうしょういん)

4月中旬、私のメンターコーチ 中井茉祐子エグゼクティブコーチが主催するMMP1期生の修了式に参加するため、東京に行きました。

 

この機会に東京に行くことができたので、「多逢聖因」というテーマで滞在してきました。この言葉は、「いい人に交わっているといい結果に恵まれる」という意味ですが、だから「いい人、いい場所、いい機会、いい書物に出会いなさい」ということを説いていると考えています。

 

中井コーチはもちろん、修了式に集まった0期生や2期生のコーチたちとの時間は、「多逢聖因」への一歩だと思います。

 

翌日、20年来のコーチと銀座でランチをした後、ぶらっとアンティークな喫茶店に入りました。テーブル席の壁に「個性的なデザインと色遣いの絵画があるな」と思って何気なしに見ていたら、絵の下に「ビートたけし」とサインがあり、驚き、改めてまじまじと見直しました。

 

今回の滞在期間は運に恵まれ、大地真央の「おかしな二人」と、水谷豊らの「帰ってきたマイブラザー」の芝居を二本観ることができました。どちらも高度な演技力や間合いの芝居に魅了され、最後までずーっと感動しながら観覧しました。トップクラスの俳優さんたちの演技を生で観ることができたことは、必ず「多逢聖因」になると思っています。

 

私にとって、東京で欠かせないのが「皇居ラン」。とてもいい「氣」を感じるからです。早朝、意気込んでホテルを出て、皇居に向かいました。1周目は楽に走れたので、思い切ってもう1周しようと思いました。しかし、急に体が重くなってきて、何度「ここで歩いてしまおうか」と思ったかわかりません。そのとき、なぜか『論語』の章句を思い出したのです。「譬えば山を為るがごとし。未だ一簣を成さざるも、止むは吾が止むなり。譬えば地を平かにするがごとし。一簣を覆すと雖も、進むは吾が往くなり」。不思議に最後まで走り切ることができました。

 

最終日は、東京国際フォーラムにある「相田みつを美術館」に行きました。相田みつをさんの書の一つ一つをじっくり観ていると、心の底から勇気づけらていくように感じました。退館後は爽快感に包まれ、今回の「多逢聖因」をいいカタチで締めくくることができました。

 

北海道にも、いい人、いい場所などはあります。海産物や農作物の美味しさは格別です。ただ、東京は、一流や本物の人やモノや場所にたくさん出会える、まさに「多逢聖因」の場所だと改めて思いました。