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リソースの発見

 以前から、本を読んだ後、もう一度読み直しながら「仕事で使えると思った文章」「人生で大切だと思ったフレーズ」「偉人などの名言」などを、ノートにまとめています。そして、書き込んだノートのページをめくっては、忘れないようにしています。そうしないと、せっかく本を読んだのに、何も覚えていないことがもったいなくて仕方がないと思っているからです。

 最近では、編集や印刷などがすぐにできるので、パソコンでまとめるようになりました。

 

 先日は、読んだ「できるリーダーは『これ』しかやらない」という本をまとめました。

そのとき、東京の会社で部長をしている、20年来の知人Nさんと数カ月前に会って話をした時のことを、ふと思い出しました。Nさんは、部長として何かに悩んでいるように思ったのが、強く印象に残っていたからです。

 

それで、先述の本の内容が、Nさんのヒントになることがあるかもしれないと思ったので、まとめたものをすぐにプリントにして送りました(※ それが写真です)。

 

 数日後、Nさんから、次のようなメールが届きました。(ご本人の了解のもと、ご紹介します)

  

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 先日「できるリーダーは『これ』しかやらない」という書籍の要約・解説をお送りいただきありがとうございました。

何というタイミングで示唆に富む気付きをくださったのかと驚いています。と言いますのも、先日、営業部内の希望者に対して1on1の面談をしてほしいという要望が出てまいりました。

日程調整を行ったところ、結果的に部内の全員に対して、一人あたり1時間ほど面談をしたばかりだったのです。

 

私のイメージする面談(上司からのチェック、売上数字評価など)とは全く違い、部員の求めている面談は上司に話を聞いてほしいというものでした。

そのため、今回は初回ということもあって一人一時間みっちり面談をやったのですが、結論から申し上げると非常に疲れる日々であったという感想でした。

 

私自身もそういった長時間の傾聴を伴う面談が初めてでしたので、やり方も分からず、カウンセリング的手法を継ぎ接ぎして無勝手流で何とかしのいだ次第です。

お蔭さまで初回の満足度は高かったようで、定期的に行ってほしいという要望が出ております。

私もきちんと部下の力を伸ばせる、満足度が高い面談を行いたいと思っておりましたので、ご紹介いただいた書籍で勉強していきたいと思います。

 次回お会いした際には、書籍の内容を酒の肴に一杯飲めるのを楽しみにしています。

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Nさんに送るのは、”いらぬお節介”かもしれないと思って、躊躇しました。

でも、”きっと役に立つだろう”という思いも強かったので、送りました。

だから、Nさんからこのようなメールをもらい、正直、ホッとしました。

 

はじめは自分の忘備録のつもりで本の内容をまとめたものが、このように誰かの役に立つこともあることを、Nさんとのやり取りの中で知ることができました。

昨年春に起業し、コーチングにおけるセッションや研修、また論語の講座などを通して、人様のお力になることを考えてきました。しかし、こうして役に立てたので、自分が提供できるものがまた1つ見つかり、ちょっと嬉しくなりました。